独学で上達するコツ(屋外撮影編:ポートレート)
前提とゴール
前提:写真を独学で学んでいて屋外のポートレートを上手くなりたい方向け コンセプトが確立している方 撮影イメージがある程度決まっている 使うレンズは50mmなど画角を固定 複数カットを撮る場合 ゴール:ポートレートで最低限抑えればいいポイントが分かって注力できる
最低限注力するべき3つの要素
3つの要素とは? あなたが集中すべき要素 3つは 「場所、光、被写体」の3つです。
何故3つなのか?
写真は 基本構造としてシンプルにすると(図を参照)
「背景・モデルさん・光」 最低限この3つに注目すれば 撮影は可能です。
・場所(背景)
最初に確認すべきは その写真でどこまでの範囲を背景として写すのかということです。 これは奥行きの話ではなくて 縦と横をどこまでの範囲写すかという意味です。(撮影条件は前提に記載:画角固定)
場所が伝わる範囲で写すのか
モデルさんの顔だけ写っていればいいのか
どちらのカットも必要なのかをまず決める必要があります。
背景の写る割合にもよりますが面積が多いほど印象を左右します。
そして被写体とのバランスがとても重要になります。
そしてどこまで写すを決めることは使うレンズや自分との距離感も決める要因となります。
因みに自分の場合はコンセプト的に100mm のレンズを使うことが多いです。特に森など自然の時には。距離感などを試行錯誤した結果です。
・光
人間の視覚が何かをみる時もそうですが、写真を撮るには必ず1つは光源が必要となります。それは昼間の太陽であったり夜のベット脇の照明であったり窓からの光とリビングの照明が混ざった光であったりと様々です。 種類分けると、自然光(太陽の光など)、人工光(照明・ストロボ)、ミックス光(窓からの光だけじゃ足らないからLED使う)の3つになります。 選択種は3つしかありません。 屋外で撮るなら基本的には太陽の光が メインの光になります。(たまにストロボを使ってミックスの場合もあり。) 太陽光でもさらに種類があります。 ・直接当てるのか間接的に当てるのか。 ・硬いのか柔らかいのか。 ・順光か逆光か。 などなど そして、重要なことは 光と影はセットです。 光があれば影があり、影があれば光があります。これは自然の摂理。 この時に自然光なら手レフでみてみることをお勧めします。 手のひらがでみた感じと モデルさんの肌に当たる光は大体同じになるので 手レフで光を探します。 (※イメージ画像がなかったので手の甲になってます。)
・被写体
最後にやることは被写体となるモデルさんに場所や動きなどのコンセプトに合わせた指示をすることです。 撮る時の状況としては2つです。 止まってもらうのか動いてもらうのか。 ・止まっている場合 光を見て立ち位置を決める 立ち方、表情目線の指示(コンセプトやイメージから事前共有) ・動く場合 動いていい範囲と写る範囲を先に伝えておく 動くテイストを決めておく(イメージから事前共有)
撮る時に気をつけること
・安全の確保 撮る人、撮られる人が安全か 立ち入り禁止区域でないか ・現場を観察してから撮り始める 観察⇨写る範囲⇨光⇨モデルさん配置 撮ってから後で考える ・コンセプトにあっているかいないか 表情・動きはその場でしか修正できないのでコンセプトにあった指示を ・レタッチでどこまでカバーできるかの境界線を決めておく この影の明るさはこれでOK ハイライトは絶対残したい などなど 自分はレタッチでどこまでやるのかを確認しておく
事前に準備するべきこと
前日までにできることと当日にしかできないことを分けておきましょう。 当日は撮ることだけに集中して、できることは準備しておくこと。 可能範囲で頭のスペースを空けて脳を最大限に利用。
自分(Thom Yoshida)の場合
・7:3 くらいでカットイメージを持っていること 7は事前にイメージや構図などを持っていく 3は現場の直感で出てきたものを撮る ・なるべく空腹にしておく 撮影の感度が上がる為 ・撮影の時は可能な限り自分の行動の解説を ex.今、ここまで写っていて○○を撮ってます。 ちょっと光のいい場所探しています。 ・レンズは固定で使う レンズ交換の時間に撮影チャンスがあるときがあるので ・必ず画像と数字で情報を共有する 視覚化すること 共通言語を使うこと ・タイムスケジュールを立てることは必須 関係者の体力の分配の為 何時に終わるか必ず知らせる ・ロケハンはルート確認程度 その場の雰囲気重視 トイレの場所は先に調べておくこと ・持ち物リスト ウェットティッシュ 敷物(レジャーシート的な) エコバック(コンパクトになるやつ2つくらい 小物・衣装入れたりとか) ホッカイロ(冬は必須) 絆創膏(靴ずれとかもあるので)
まとめ
・大切なことは 「場所・光・被写体」 写る範囲⇨光⇨被写体(の配置)の順 ・コンセプトから逆算して考えること ・準備できることは先にしておいて 当日は撮ることに集中
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